野口晴哉の名著『風邪の効用』について

画像:HirochikaNoguchi web site

 整体の父 野口晴哉の名著『風邪の効用』

 

深夜のラジオ番組で、坂本龍一さんが「私のおすすめの一冊」として

「世界が、この本を正確に理解したら、社会構造が根底から覆ります」

と紹介されたのを聞いて

「風邪について書かれた本で、社会構造が覆る?」と興味を持ちました。

 

「風邪は病気ではなく、自己治癒活動である」

 

風邪をひいて熱が出たら病院で解熱剤をもらうことが習慣になってる人には

天地がひっくり返るぐらいの話ですが、なぜだか私には、やはり!と腑に落ち

現在の「引き算」の生き方の基礎になる見通しを与えてくれました。

偏り疲労のある身体は、熱を上げて風邪を「経過」させ

老廃物や凝りを一掃して風通しをよくすることで

癌や脳溢血、動脈硬化などの大病を回避し、しなやかで健やかに脱皮していきます。

熱は下げるのではなく、むしろ「発熱のすすめ」です。

 

風邪は撲滅の対象でなく、上手に飼い慣らす対象

「病気(困難)を克服して」個として強くなるというのは、生き方にも通じる「野生の哲学」です。

 

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