よくいただくご質問

Q ヨーガで「自分らしく」「自由になる」とはどういうことですか

ヨーガでは、すべての悩み、苦しみ、不自由さは、自分自身を知らないことからくると言われています。

自由になるということは、つまり、自分を深く知ること。

自分の性質を知り、どのように取り扱ったらご機嫌でいられる存在なのかを知っていくこと。

例えば「あなたの個性はなんですか?」「あなたは、どんな人ですか?」と聞かれたときに、どう答えますか?

あれこれ思い悩んで、何年この習い事をしているとか、こんなことが好きだとか、こんな資格があるとか、いやそれは、たいして自分の本質ではないとか、いろいろ迷いますよね?

現代の日本の教育では、個性を引き出すのとは真逆に、子供を空っぽの器のように中身(知識)を入れないと価値がないかのように扱っています。

学校で教わる情報や記憶の量、数値による競争で、その人の本質や価値が測れるでしょうか?

その人らしさが開花するでしょうか?

まだ中身が不十分だと感じたり、何者でもないと恥入ったり、どこまでいっても自信がなく、自分を受け入れられないと感じている人も多いのではないでしょうか?

このように、ひたすら外側の知識を詰め込んで、頭であれこれ考えても、「自分」の個性はわからないんです。

でも、顔を見たら、身体を見たら、どうでしょう。

十人いれば十人十色。

努力できなくたって、思うように生きられていなくたって、一目瞭然、そこには生まれつき、誰にも似ていない、唯一無二の個性が現れています。

外側の知識ではなく、自分自身をつぶさに観察することで「自分は何者か」の確かな手がかりを得ていくのです。

まずは、唯一無ニの個性が刻印されているこの「肉体」の層から、観察し、知っていきましょう。


ヨーガでは、人間の存在は、5層からできていると考えます。
その一番外側の層が、この「肉体」です。

まずは「自分」の乗り物であるこの「肉体」の個性を調べていきます。

ヨーガで身体を動かしてその変化を感じながら、和の暦や陰陽五行論を用いて、ご自分の身体のリズム(バイオリズム)や特徴を調べていきます。

日々日々観察を続けることで、やがてご自分の「歳時記」ができあがります。

この歳時記は、どの季節に、どう扱ったらご機嫌でいられるのか、皆さん自身の取扱説明書になるのです。

春夏秋冬、1年続けて、皆さんの「歳時記」ができあがる頃には、あなたの「個性」も無理なく理解でき、心も身体も、だいぶ自由になっているはずです。

2周目、3周目は、さらに歳時記の精度が上がっていきます。

そしてやがて、「肉体」の層だけでなく、「気」「心」「知」の層の扱い方も心得て、さらに自由になっていくという道筋です。


Q ヨーガで心の迷いや不安を解消することはできるものでしょうか?

ヨーガを続けていくと、今この瞬間に意識を集中することに長けてくるため、
過去をくよくよ思い悩んだり、先のことをあれこれ心配したりする能力が失われていきます。
また、よりよく「自分を知る」ことで、まわりと比較して迷うこともなくなってきます。

日々予期せぬことは、それでも起こるものですが、起きた時に意識を集中して、
「そのとき自分がベストだと思える選択をする」ことが冷静にできるようになってきます。


Q 他のヨーガ教室との違いはなんですか?

ヨーガでは、人間の5層のうち、一番外側の「肉体」の循環を促進することから始めますが、肉体は、その土地の風土や天候、季節や食べ物の影響を大きく受けています。

ですので、この肉体の層の浄化に取り組む上で、日本に伝統的に伝わる和の暦に合わせた暮らし方や食べ方、陰陽五行の知恵を用いて、季節に合わせた身体のメンテナンスを取り入れています。

「アーユルヴェーダ」は「生命の科学」という意味で、インドの伝統医療の知恵の宝庫ですが、
日本の食べ物や季節に関する実践的な知恵については、台所や風呂や寝室を家庭の病院と位置づける整体の知恵は「日本のアーユルヴェーダ」と言っても差し支えないと考えます。

また本来、自分と向き合い、一人で探究をすすめるのがヨーガですが、二人ヨーガ楽健法も取り入れることで、個人主義に陥りがちがヨギたちの横の繋がりと刺激的な学びのチャンスを得られると考えています。また、楽健法は、筋肉をほぐす上ででヨーガのアーサナよりも、即効性があります。

そういった意味では、この教室は、インド生まれのヨーガをベースに日本に暮らすヨギたちが、日本古来の知恵も活用したヨーガを育てる実験の場とも言えます。



Q ヨガとヨーガは同じですか?

同じです。日本語のヨガは、Yogaをローマ字読みしているのだと思いますが、サンスクリット語で「繋ぐ、結びつける」という意味の原語の発音は「ユゥガ」に近いので、私は日常的に「ヨーガ」を使っています。



Q ヨーガと楽健法と整体はそれぞれどういうものですか?どんなふうに繋がっていますか?

ヨーガは、さまざまな迷いや苦脳から人を開放する方法を模索した何千年もの歴史があるだけに、
人間の進化の段階を追って、細かく体系化された実践的な教えが整っています。
そして別名を「心の科学」とも言うように、とりわけ心を整える効果が高いのがヨーガです。

経典も奥が深く、自分の成長に合わせて理解が深まっていくことも、励みになります。

私はヨーガの身体観である5層の考え方をベースに、楽健法や整体が、どの層に特にアプローチするかを見ています。

楽健法は、肉体の浄化と循環の促進において、アーサナよりも即効性を発揮する部分が多々あり、
また心の層においても、他者との交流を短期間に促進させる効果があります。
また、否応なしに他者と関わるので、良きにつけ悪しきにつけ「自分を知る」速度が早まります。

スピードの速い現代においては、二人ヨーガ楽健法をヨーガと組み合わせることで
ある意味、効率よく私たちの健康や成長を促すことができるように思います。

整体に関しては、教室では、主に季節の身体のメンテナンス法や食べ方についてその知恵を活用していますが、野口晴哉先生の著作には、潜在意識教育シリーズがあり、心の在り方が、人の身体にも大きな影響を持っており、多くの場合、心こそが病を作り出しているということを、野口先生は見抜かれていましたので、心の層にも役立つ知恵がまだまだいっぱいあるはずです。



Q オンラインでもしっかり学べますか?

2019年の4月よりヨーガのオンラインレッスンを開始しましたが、問題なく続けていただいています。ご家庭で、充分に手足を伸ばせるスペースを確保していただければ可能です。


Q 体が固くても大丈夫ですか?

まったく問題ありません。完成ポーズを作ることがヨーガの目的ではありません。
肉体の固さや詰まりの多い方ほど、ヨーガのもたらす変化や効果を感じやすいので、ご自分に必須なものとして熱心に取り組まれる傾向があるようです。


Q 何歳くらいの方が参加していますか?

現在、30代〜80代までの方が通われています。

ご自分の意思で取り組まれるならば、12歳くらいから大歓迎です。
私自身は、高校時代にヨーガと出会ったことで、困難な思春期に大いに救われましたので、迷い悩める若いみなさまにも、広く門戸を開いております。

また、この流派は、亡くなるその日まで実践できるヨーガだと感じています。
母校の友永ヨーガ学院では、マタニティークラスでお母さんのお腹の中から参加して、親子4代で通われている会員さんがいらっしゃいました。


Q 男性でも大丈夫でしょうか?

もちろんです。本来ヨーガはインド人男性が中心に体系化してきた歴史があります。
ヨーガは、身体を動かすアーサナがすべてではありません。
生き方の実践哲学であるヨーガは、この生きづらい現代を快適に逞しく生き抜くうえで、
老若男女に大いに役立つものです。


Q 楽健法に興味があるのですが、知らない人と身体を触れ合うことに抵抗があります。それでも学ぶ事はできますか?

たしかに楽健法で、初対面の方と二人組になるのに、抵抗のある方もいらっしゃいます。

その場合は、初心者同士ではなく、楽健法に慣れた方やセラピストと組んでいただくようにして不快のないように配慮しながらご指導しています。
教室では、ヨーガのレッスンに参加されている方の半数近くが楽健法も学ばれていますが、ヨーガで充分に心の層の風通しが良くなってくると、初対面の方への警戒心や抵抗感が低くなってきますので、まずヨーガで心身を解してから楽健法を始められるのも良いかもしれません。

楽健法は一度その心地よさを体験して心がほぐれると、初対面の方でも比較的抵抗なく、組みになって取り組めるようになります。